資格を持っているのに、使えていない。そんな後ろめたさを、10年以上引きずってきました。
そもそも乙4は、必死で取った資格だった
先に言っておくと、私は学があるほうじゃありません。勉強は昔から苦手で、机に向かうのが続かないタイプです。
その私が、乙種第4類(乙4)の危険物取扱者免許を取りました。正直に言えば、ラクに取れたわけじゃありません。何度も問題集を読み返して、わからない用語につまずいて、それでもどうにか合格までこぎつけた資格です。
(※学がない自分がどうやって乙4に受かったかは、このシリーズの後半で詳しく書きます)
だからこそ、その資格を10年も使わずにいることが、ずっと心に引っかかっていました。
タンクローリーを目指していた、あの頃
トレーラーから転職を考えたとき、私は乙4を取りました。「どうせ転職するなら、資格を持っておきたい」——そう思ったのと、タンクローリーの仕事が頭にあったからです。
牽引免許もある。乙4も取った。あとは仕事を見つけるだけ、でした。
面接まで行った。でも——
実際に千葉で2社、応募して面接を受けました。1社はガソリンローリー専属の会社、もう1社はドラム缶配送がメインの会社です。
ありがたいことに、どちらも内定をもらいました。
(このときの面接で「ガソリンローリー=乙4必須」という思い込みが実は違っていた、と気づくのですが——その話は第6回で詳しく書きます)
結局、乙4を使う道は選ばなかった
ちょうどそのタイミングで、友人から仕事を紹介してもらいました。
労働時間が短く、給料も面接した2社とほぼ同じ。そして何より、家から近い。現場を見学して空気にも納得できた。最後はそこで決めました。
「年収を最大化する」より「生活が続けられる形を選ぶ」。今振り返れば、この判断自体は間違っていなかったと思います。
ただ——「乙4はまた活かせるときに使えばいい」と棚に上げたまま、10年が経ってしまった。資格だけが、ずっと眠ったままになりました。
10年後の正直な気持ち
今の仕事が嫌いなわけじゃない。でも何かが引っかかっている。「せっかく必死で取った資格を、このまま使わずに終わるのか」——その気持ちが、ずっとくすぶっていました。
それに加えて、今の職場は家から遠い。体力的にも、時間的にも、じわじわと消耗していくのを感じていました。
今度こそ、動こうと思った
10年前と今では、タンクローリーの仕事の中身も変わっているはずです。ガソリンスタンド配送だけじゃない。工場向けの化学品輸送、潤滑油の配送、食品系のローリー——乙4が活かせる仕事の幅は、思っていたよりずっと広い。
しかも私には今、25年のドライバー経験がある。牽引免許もある。乙4もある。10年前より、むしろ条件は整っているかもしれない。
でも、10年前と同じ失敗はしたくない
ただ、前回のように「イメージだけで動いて引き返す」のは、もう繰り返したくありません。
だから今回はまず、タンクローリーの仕事を種類ごとに調べ直すことから始めます。給料の本音、求人の探し方、面接で聞かれること——一つずつ潰してから動く。その過程を、このシリーズにそのまま残していきます。
このシリーズでやること
ここから先、タンクローリードライバーへの転向を本気で目指します。求人を探す。応募する。面接を受ける。その記録をそのまま書いていきます。
うまくいくかどうかわかりません。でも動かなければ何も変わらない。同じように「資格はあるけど使えていない」「転職したいけど踏み出せない」というドライバーの方に、少しでも参考になればと思っています。
乙4タンクローリーシリーズ 目次
- 第1回:乙4を10年眠らせた——それでもタンクローリーを目指す理由(この記事)
- 第2回:タンクローリーの仕事 4種類と現実
- 第3回:乙4が活かせる仕事の全体像
- 第4回:化学品ローリーのリアル
- 第5回:食品系タンクローリーのリアル
- 第6回:「ガソリンローリー=乙4必須」は思い込みだった話
- 番外編:タンクローリーの給料相場【2026年版】
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このシリーズの起点記事はこちら:
危険物取扱者免許、取るべき?現役ドライバー25年が判断基準を解説


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