「トラックドライバーは体を壊す」
そう言われることがあります。確かに、何も対策しなければ腰痛・睡眠不足・生活習慣病のリスクは高い仕事です。でも、正しい知識と習慣があれば、長く健康に続けられます。25年間、大きな体の問題なく働いてこられた私の経験をお伝えします。
腰痛対策
なぜドライバーは腰痛になりやすいか
長時間同じ姿勢での運転、路面からの振動、重い荷物の積み下ろし——これらが腰への慢性的な負担になります。
腰痛を防ぐ5つの習慣
① シートポジションを正しく設定する
背もたれに深く座り、膝が少し曲がる位置にシートを調整します。背もたれの角度は110〜120度が腰への負担が少ないとされています。
② 腰サポートクッションを使う
ランバーサポートクッションで腰の自然なカーブを保つことで、長時間運転での疲労が大幅に減ります。(第13回のグッズ紹介でも取り上げています)
③ 休憩のたびに軽くストレッチ
SA・PAで降りたとき、5分だけでも体を動かしてください。腰を左右にひねる・前屈・アキレス腱のストレッチが効果的です。
④ 荷物を持つときは膝から曲げる
重い荷物を持ち上げるとき、腰から曲げると腰への負担が大きくなります。膝を曲げてしゃがんでから持ち上げる習慣をつけてください。
⑤ 体幹トレーニングを続ける
運動習慣がない方も、プランク(体幹を鍛えるポーズ)を1日1分だけでも続けると、腰を支える筋肉が鍛えられます。
睡眠管理
睡眠不足が引き起こすこと
眠気による居眠り運転は、重大事故に直結します。また、慢性的な睡眠不足は免疫力の低下・生活習慣病のリスク上昇にもつながります。
質の良い睡眠のための習慣
① 仮眠は15〜20分
長すぎる仮眠(30分以上)は深い眠りに入り、目覚めたときに眠気が増すことがあります。15〜20分の短い仮眠が眠気解消に最も効果的です。
② カーテンで光を遮断する
昼間の仮眠では、カーテンで車内を暗くするだけで睡眠の質が上がります。(第13回でも紹介しています)
③ カフェインのタイミング
コーヒーの覚醒効果は飲んでから30〜45分後に現れます。眠気を感じたら、コーヒーを飲んでから仮眠に入ると、目覚めがスッキリします(コーヒーナップ)。
④ 帰宅後すぐ寝ない
長距離から帰ったとき、疲れていてもすぐに布団に入らず、軽く入浴・食事・ストレッチをしてから寝ると睡眠の質が上がります。
食事管理
ドライバーが陥りやすい食生活の問題
- コンビニ弁当・ファストフードに偏る
- 食事の時間が不規則
- 早食い・ドカ食い
- 水分不足(トイレを避けたい心理から)
改善のポイント
① 水分はしっかり取る
「トイレに行きたくなる」という理由で水分を控えるドライバーは多いですが、脱水は集中力の低下・血栓リスクの上昇につながります。SA・PAのたびにトイレに立ち寄り、しっかり水分を補給してください。
② 野菜・タンパク質を意識する
コンビニでも、サラダ・ゆで卵・サラダチキンは手軽に取れます。炭水化物だけに偏らないようにするだけで、体の状態が変わります。
③ 食べすぎない
満腹の状態での運転は眠気を誘います。運転前・運転中は腹8分目を心がけてください。
定期健康診断を必ず受ける
トラックドライバーは法律で年1回以上の健康診断が義務付けられています。特に血圧・血糖値・コレステロールは毎年チェックしてください。
私の周りでも、40代後半から生活習慣病が出始めるドライバーが多くいました。早期発見・早期対応が長く働き続けるための鍵です。
まとめ
腰痛・睡眠・食事の3つを意識するだけで、体の持ちが全然違います。25年続けてこられた一番の理由は、技術よりも「体を大切にする習慣」だったと感じています。
次回は、「ドライバーが実際に使っているグッズBEST15」をお届けします。
*25年のトラックドライバー経験から、仕事のリアルを発信しています。*

