学がない私が乙4に合格するまで——ユーキャンで始めて、3年空いて、最後は朝30分の参考書で取った話

免許・資格

正直に言うと、私は「学」がない

最初に正直なことを書いておきます。

私は勉強が得意なほうじゃありません。学歴もたいしたことはないし、机に向かって何かを覚えるのは、昔から苦手でした。20歳で建築現場からトラックの世界に入って、それからずっとハンドルを握ってきた人間です。

だから乙4(危険物取扱者 乙種第4類)を取ろうと思ったときも、正直、自信なんてまるでありませんでした。

それでも最終的には合格できました。試験そのものは一発合格です。ただ、そこにたどり着くまでが、とんでもない遠回りでした。間に3年以上のブランクもあります。

今日はその、かっこ悪い遠回りの話を正直に書きます。同じように「自分には無理かも」と思っている人に、いちばん届いてほしい話です。

きっかけは「もっと特殊な車両に乗りたい」だった

海上コンテナ(海コン)の仕事を始めて、1年くらい経ったころでしょうか。

仕事に慣れてくると、だんだん欲が出てきました。もっと特殊な車両に乗ってみたい。そう思うようになったんです。そのとき頭に浮かんだのが、タンクローリーのトレーラーでした。

調べてみると、ローリーの世界に入るには「乙4」という資格が要るらしい。じゃあ取るか、と。

当時、資格取得の講座といえばユーキャンでした。今みたいにネットの教材が山ほどある時代じゃなかったので、「通信講座=ユーキャン」というのが当たり前。私もすぐに申し込んで、勉強を始めました。

最初は毎日。でも、だんだんやらなくなった

ここから正直な失敗の話です。

申し込んだ直後、最初の1ヶ月は毎日やっていました。やる気だけは満タンだったんです。

ところが、それ以降がいけなかった。

  • 最初の1ヶ月:毎日
  • そのあと:1日おき
  • さらに:週1回
  • そして……だんだんやらなくなった

絵に描いたような失速です。サポート期間は確か1年くらいあったと思うんですが、その期間をまるまる活かせませんでした。

理由は、正直に言えば「難しかった」からです。教材を開くたびに「うわ、難しいな」と感じて、そのうち何かと言い訳をつけてやらなくなる。仕事をしながら勉強の時間を確保するのも、これが思った以上に大変でした。

通信講座って、自分のペースでやれるのが良いところなんですが、裏を返すと誰も見張ってくれないんですよね。サボろうと思えば、いくらでもサボれる。私はまんまとサボった側の人間でした。

3、4年、ブランクが空きました

そのまま、3年か4年、ぱったり手をつけなくなりました。

乙4のことは、頭の片隅に「やり残し」として引っかかったまま。でも日々の仕事は続くし、わざわざ難しい教材を開き直す気にはなれない。気がつけば何年も経っていました。

転機になったのは、ふとした思いです。

「このまま海コンで終わるのは、嫌だな」

誤解してほしくないんですが、海コンが嫌になったわけじゃありません。海コンの仕事は今でも誇りに思っています。ただ、自分をもう一段ステップアップさせたかった。あのとき乗りたいと思ったタンクローリー。その入口の乙4を、やっぱり取っておきたい。

そう思い直して、何年もしまい込んでいたユーキャンの教科書を、もう一度開きました。

やっぱり難しい。でも今度は「やり方」を変えた

久しぶりに開いた教科書は、やっぱり難しかったです。

でも今度は、前と同じやり方をしても続かないのは分かっていました。だから、自分に合うやり方を探すことにしたんです。

トラックの仕事には、デバン(コンテナから荷物を出す作業)やコンテナの搬出入で、待ち時間や合間ができることがあります。「この時間や、生活のどこかで、何かできないか」と考えました。

そこで、まず本屋に行きました。そして、自分がいちばん読みやすいと思った参考書を一冊買いました。分厚さや評判より、「自分が開いて読める」と感じたかどうかで選びました。

そして決めたのが——毎朝30分だけ、その参考書を読む。これだけ。

これを3ヶ月続けました。家で時間があるときは、合わせてユーキャンの教材も開く。朝は参考書、家ではユーキャン。そんな二本立てです。

朝30分と、娘と、ユーキャンの下地

やってみて分かったんですが、朝の30分は、自分にものすごく合っていました。

頭がまだ疲れていない。誰にも邪魔されない。たった30分でも、毎日積み上がると馬鹿になりません。前は「言い訳をつけてやらなくなった」のに、朝30分だけと決めたら、不思議と続いたんです。

そしてもう一つ大きかったのが、昔ユーキャンで触れていた下地でした。

3年以上ブランクがあったのに、参考書を読み進めると「あ、これ見たことある」という感覚があったんです。完全にゼロからじゃなかった。あのとき1ヶ月だけでも毎日やった分、ちゃんと土台になっていた。サボった過去も、無駄ではなかったわけです。

それでも、どうしても歯が立たない壁はありました。化学式です。

学のない自分には、あれが本当にちんぷんかんぷんでした。ところが運のいいことに、ちょうどそのころ、娘が学校で化学を勉強していたんです。

だから、娘に教えてもらいました。

いい年をした親父が、子どもに「これどういう意味だ?」と頭を下げて聞く。かっこ悪いかもしれません。でも、おかげでなんとか理解できました。あのとき娘がいなかったら、化学式のところで投げ出していたかもしれません。

そして、合格しました

朝30分の参考書を3ヶ月。家ではユーキャン。化学式は娘に教わって。

そうやって、最後は合格できました。

振り返ると、私のルートはめちゃくちゃ遠回りです。

  • 海コン1年目、タンクローリーに憧れてユーキャンに申し込む
  • 最初の1ヶ月だけ毎日→だんだんやらなくなる
  • 3、4年ブランク
  • 「このままで終わりたくない」と再開
  • 自分に合う参考書+朝30分+娘の助け
  • 合格

一直線でスマートに取った人から見たら、笑われるかもしれません。でも、これが学のない私のリアルな合格までの道のりです。

これから取る人へ——遠回りでも、たどり着ける

私の経験から、正直に伝えたいことが3つあります。

1. 申し込んだだけでは受かりません。
当たり前ですが、これが本当に難しい。私は最初の1ヶ月で失速しました。「毎日やる」より「朝30分だけ」のように、自分が続けられる小さいルールを最初に決めるのが大事です。

2. でも、最初の一歩は無駄になりません。
私は3年以上ブランクがありましたが、ユーキャンで触れた下地が、戻ってきたときの土台になりました。「続かなかったらどうしよう」で始めないより、まず触れてみるほうがいい。

3. 自分に合うやり方と、頼れる人を見つける。
私は「朝30分の参考書」と「娘の助け」で壁を越えました。一人で完璧にやろうとしなくていい。読みやすい教材を選ぶ、分かる人に聞く。それで十分です。

もしあなたが「何から始めればいいか分からない」タイプなら、順番が決まっている通信講座で最初の一歩を踏み出すのは、悪くない選択だと思います。私みたいに途中で間が空いても、その一歩はちゃんと残ります。

最後に——学がなくても、乙4は取れる

いちばん伝えたいのはこれです。

学がなくても、乙4は取れます。

私は頭が良くありません。試験は一発で受かりましたが、そこにたどり着くまでが大遠回りでした。3年以上サボって、娘に化学式を教わって、それでようやくゴールできました。

頭の良さじゃなくて、続け方と、まわりの助けで取りました。

だから、「自分みたいなのが受かるわけない」と思っている人ほど、読んでほしかった。あなたが今思っているほど、乙4は遠くありません。

私みたいな大遠回りでも、ちゃんとゴールにはたどり着けます。

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